ドラゴンクエストVI 幻の大地

総合点: 91点

名作「ドラゴンクエスト」シリーズの6作目。元々は、1995年にスーパーファミコン用に発売された。2010年にニンテンドーDS版が発売された。

今回の作品の大きなテーマは、「夢」と「井戸」である。

子供の頃最初にスーパーファミコン版をプレーしたときは、ドラゴンクエストV程の感動は得られなかった。ストーリーが若干分かりにくいということと、ドラマチックさという面で圧倒的にドラゴンクエスト5が勝っていたからだ。

しかし、大人になってもう一度プレーしてみると、6もかなりシナリオの部分でよくできているな、と感心した。特に、「現実」と「夢」の間でのキャラクターのギャップがとてもよく表現できている。

例えば、夢の世界のレイドック王は、現実世界の妃の方であるし、夢の世界のクリアベールの街でご主人様のお墓の前でお祈りしている人は、現実世界では犬で、飼い主だった子供の墓の前にたたずんでいたりする。

なお、このゲームで、「夢の世界」とは、ある特定の人個人の夢の中というわけではなく、人々(動物)の夢の集合体の世界という位置づけであるらしい。

子供の頃と違った発見が大人になってからも違った観点から楽しめる。小説や映画などの名作でしばしば感じるところだが、これこそがドラゴンクエストシリーズが名作の声高い所以だろう。

スーパーファミコン版とニンテンドーDS版との違い

スーパーファミコン版とニンテンドーDS版との違いで、最もよく話題にあがると思われるのが、「仲間モンスターの廃止」ではないだろうか。ニンテンドーDS版になって仲間モンスターが廃止されたことを残念がる声をよく聞く。

このことについては、私自身はそれほど残念だとは思わなかった。スーパーファミコン版でも、それほど重要な要素ではなかったし、仲間キャラがたくさんいるので、仲間モンスターの重要性がそれほど高くないのだ。主要キャラを全員パーティーに入れると、他に連れて歩けるモンスターの数は2~3体くらいである。

ベストドレッサーコンテスト

本作の一つの目玉として、この「ベストドレッサーコンテスト」というものがある。強さではなく、かっこよさを競う、というものだ。

コンセプトとしては面白いが、はっきりいってこのイベントは苦痛以外の何物でもない。ストーリー上、何回か参加せざるを得ないのだが、このイベントをこなさないといけないと考えると憂鬱になる。

一番の問題は、やはり時間がかかりすぎるというものだろう。装備をつけかえるだけでも面倒なのに、それからコンテストを見なければならない。コンテストには他の参加者もいるので、その他の参加者がアピールする間待たなければならないのである。何の変哲もないドット絵がくるくる回る映像を誰が見たいだろう?はっきりいって時間の無駄である。

そして、1位にならないと、目当ての賞品が手に入らないので、1位を逃したらこの苦痛のイベントを再度行わなければならない。

最後の得点発表のシーンは確かにドキドキする。なぜなら、もし1位になれなければ、このイベントをまた一からやらなければならない苦痛が待っているからである。このネガティブなドキドキ感が開発者の意図であるならば、その目論見は達したといえるだろう。

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キーワード:


販売元:
スクウェア・エニックス

ジャンル:
RPG

ハード:
ニンテンドーDS
スーパーファミコン


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